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作品紹介 〜おはなしのピースウォーク『まぼろしの犬』〜

日本児童文学者協会編 新日本出版社



児童書である本作品は6編収録されている。


表題作である「まぼろしの犬」(島村木綿子)「辛子入り汁掛け飯」(岡田依世子)


「しゃもじい」(中原光)「おばけイチゴを食べた日から」(最上一平)「サンタクロースをやめた日」(木村研)「真夏のバトルフィールド」(川北亮司)。


様々なシチュエーションから戦争とは、平和とは問いかけてきます。


 1人で夏休みを過ごす少年。財布をひろってあげた老人にごちそうになることに。


老人はカレーを「辛子入り汁掛け飯」と言ったり、野球中継を聞きなれない言葉で応援したりする。現在の日本と未来の日本について、自身の戦争体験を交えながら話す老人と


少年は言い合いになる。老人がいうことは本当に事実にならないのか。(辛子入り汁掛け飯)


 自衛隊員のお父さんがイラクに派遣されることになった少女。クラスメイトの「そんなの間違っている。」という発言に悩む。葛藤の先に、少女はクラスメイトとある行動を起こしていく。(おばけイチゴを食べた日から)


「お話ピースウォーク」というシリーズの1つであるこの作品。同シリーズはあと5冊あります。シリーズのテーマは「「お話の力」で戦争をイメージする-平和を考える」。


実際に戦争を体験していない私たちは、自分の生活と戦争がどう関わってくるかをイメージすることからが大事だと思います。遠い昔のこと、絶対戦争なんて起こらないなんてことはないと気付き考えさせられます。



ゆっきい



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