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Piece of Peace 〜呉で見た光景〜

自分自身の原体験を振り返る時、比較的鮮明な記憶として残っているのは、中学3年生の時にひろしまを考える旅で訪問をした呉で海上自衛隊の戦艦が沖合に停泊をしているのを見ながら、説明を受けた風景である。





私は、家族で、学校のプログラムで、広島や長崎への訪問はそれまでにも多くしていた。その中では、被害者としての日本だけではなく、日本が歩んだ加害の歴史についても学んできた。しかし、それらの学びはどこか過去の出来事としてしか捉えていなかった。それが、呉で軍艦を目にした時、それが日常の生活としてあることを体験した時に、現在進行形でこの国が、過去と同じ道を歩もうとしていることを実感させられた。


過去は変えることができない。しかし、現在と未来は自分の手にかかっているのだということを突き付けられたような気がした。


呉を初めて訪問してから時は経ち、社会も変化した。その間に自分が何かできたかというと特にもない。今、自分が何をしないといけないか、迷うこともある。そのような時に、思い出すのが、あの日、呉で見たあの光景である。少しずつでも変えていくために、行動を続けていきたいと思う。


ひぐち

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