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Piece Report 〜核兵器禁止条約〜

2021年1月21日、核兵器禁止条約が発効されました。世界で唯一の被爆国である日本は未だ、この条約に批准していません。外務省は、「現実の安全保障上の脅威に適切に対処しながら、地道に核軍縮を追求することが必 要であり、国際社会における橋渡しに努めながら、現実的かつ実践的な取組を粘り強く進めていく考え」 であり、これが批准しない理由の1つであると考えられます。


しかし私は、外交上の問題はあるにしても、核兵器という非人道的なものが、なぜ世界中ですぐ撤廃しようという動きにならないのかと疑問に思いました。


先日、昨年開催された『9.26核兵器廃絶のための国際デーオンラインシンポジウム「想像から創造へ ~被爆75年と私たちの未来(あした)~」』をYouTubeで視聴しました。その中で、被爆者として参加された児玉三智子さんの発言に印象深いものがありました。児玉さんがニューヨークで平和教育を行った際、「原爆を落としたことは正しかった」という考えを持った生徒がいたそうです。その人によれば、原爆を投下したことで戦争を終わらすことができたとのことでした。

また中国でも、強国になるためには核兵器を持っていた方がよいと考える人がいることには驚きました。中国でなくても、多くの国がそうだろうと思います。

世界ではまだ、核兵器の非人道的な側面よりも、強国として必要なものという認識を持っている人もいるということを知りました。




しかし、どのような考えの人がいても、核兵器が非人道的なものであるということに変わりはありません。私は被爆国出身者として、核兵器がいかに非人道的であるかを考え続けたいです。そして一刻も早く、日本が核兵器禁止条約に批准することを願います。


(イベントのアーカイブはこちらから)


(参考)


 平和核ユースボランティア ちょみこ

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